税理士法人タックス総合経営研究所
代表社員税理士 近藤 康範

001 6月中旬に訪欧し、ドイツ・ニュルンベルクのDATEV社と(株)TKCの”ミーティング2013”に参加をしてきました。
DATEV(ダテフ)は「ドイツ連邦共和国税理士データ処理協会」の略で、私共タックス総研が提携しているTKCと同じ1966年に創業されました。
DATEVもTKCもその国内の税理士事務所を対象とする会計人専門のコンピューター計算センターとして共通点も多く、1972年にTKCの創業者である故飯塚毅会長が、DATEVの創業者のDr.Heinz Sebiger(ハインツ・セビガー博士)を訪問して以来、両社は40年におよぶ業務提携関係にあります。

002 DATEVーTKCミーティング2013は、ニュルンベルク市内の同社社屋を会場として、TKCより飯塚会長(初代会長のご長男)、角社長、社員そしてTKC全国会の税理士等約30人、DATEVからはChief Executive OfficerのDieter Kempf氏(ディーター・ケンプフ理事長)、Member of the Executive BoardのEchhard Schwarzer氏(エックハルト・シュヴァルツァー セールス&サービス部門理事)ほか約40人の参加者にて開催されました。

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 ミーティングの内容は、TKCコンピュータシステム紹介を中心とした別紙の通りですが、飯塚会長の挨拶に始まり、角社長ほかTKC社員の方々の堂々とした英語でのスピーチには感心させられました。


 実は私は、DATEVの創業者であるH・セビガー博士とは10年以上前に、帝国ホテル(東京)のTKC全国役員大会にてお話をする機会があり、以来10数年間手紙にて時候の挨拶をさせていただいています。
H・セビガー博士は2013年3月9日に満90歳の誕生日を迎えられた由。今回、ニュルンベルクではお会いできませんでしたが、博士がこれからもお元気でご活躍されることを心よりご祈念申し上げます。

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006 私がNuernberg(ニュルンベルグ)を訪れたのは学生時代からを含め3回目ですが、今回初めて街の中をゆっくり見て回りました。ニュルンベルグは、人口50万人を超えるドイツ・バイエルン州第2の都市であり、マイン川の上流ペグニッツ川の両岸に広がる中世以来の古都です。
また、リヒャルト・ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」の舞台としても有名です。
ただ、ドイツの負の歴史であるナチスの党大会がニュルンベルクで行われたため、第2次世界大戦中は連合国軍の空爆により市街はガレキと化しましたが、市民の永年の努力により、城壁に囲まれた旧市街は中世の面影を残す美しい町並みとして復元されたことには、深い畏敬の念を感じます。

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(出典:Wikipedia

旅人が道を尋ねると現地まで案内してくれるニュルンベルク市民の皆さんの優しさとともに、名物のソーセージ「ニュルンベルガーヴルスト」を食べながら飲むビールの美味しさは特筆に値するものです。

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最新のコンピューターシステムを活用したDATEVと古き良き時代の面影、伝統を守りながら最新のテクノロジーを追求し続ける精神・・・等々。古いものと新しいものが混在するニュルンベルク。ぜひこれからも何度でも訪問したい魅力的な所です。

(平成25年7月)

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